読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

画竜点睛を欠く

タイトルの如く不完全燃焼なアラフォーブログ 本と音楽と映画が主軸

フォルクスワーゲン排ガス不正問題 今週末までの報道まとめ

ニュース ニュース-フォルクスワーゲン ニュース-排ガス不正

広告

たいした額ではないが自分の取得している関連株式も連れ下げしていたので、ここ数日間週末までの報道で新たに発覚した事柄について自分の備忘録がわりも兼ねてまとめておきたい。

以下は水曜日に投稿した記事。 自動車産業全体へ影響(=景気減速)を及ぼす為、過失であって欲しいという願望もあった。

ryunosuke.hatenablog.com

 

時系列で確認出来るニュース

一番時系列で確認しやすかったのは動画でニュースを提供しているFNNだった。下部の関連ニュースに問題の焦点となった9/23のニュースから時系列で提供されているので一度確認したい方はご覧になってみるのもよいかと思う。(現在記事は消えている模様)

www.fnn-news.com

ニュース概要 

排ガス不正問題が大々的に報じられる。全世界で1100万台が対象となりうる。

ウィンターコルン会長引責辞任。各国当局が調査に乗り出す。

ドイツ副首相「今回の不正は許されないことだ」

アメリカで大規模訴訟の動き。請求額は日本円で1兆2000億にのぼる可能性。

VW日本法人 今回の対象車種は正規ディーラーからの販売はない。

年内に予定していたディーゼル車の販売は見送り。

ヨーロッパでも同様の不正。

きっかけはウェストバージニア大学の研究チームの調査。(1年前)

↓ 

正規ディーラーの販売はないが、輸入販売などで日本国内に230台登録がある。

BMWは影響を否定。

新会長に傘下のポルシェ社長 マティアス・ミュラー氏が就任。

ドイツ国内での対象は280万台にのぼる。

米国のNPOが偶然選んで行ったVW車の排ガス検査でも発覚。(2年前)

ハンドルの挙動で排ガス処理の有無がスイッチングされる仕組み。 ←今ココ

 

その他 気になったニュース

kabumatome.doorblog.jp

マツダは巻き添えを喰らった様子。24日の終値で6.8%の下げ。クリーンディーゼルを標榜、推進しているので嫌気された模様。しかし、実際には技術的に異なる仕様なのだが・・・下のスカイアクティブDの説明冒頭部で触媒を必要としないシステムであることが分かる。

だがこの一件でディーゼルエンジンへの信頼性が見事に揺らいだ。

www.youtube.com

 

togetter.com

jp.reuters.com

スズキは神懸り的だと賞賛の嵐。私も下のニュースには驚いた。何せ売却益を出している。売却価格は開示されないが、株式の約1.5%にあたる439万7000株を市場価格以上で買い戻してもらっているのかな。

提携時にどれぐらいの価格でVW株を取得したかにもよるが、一般投資家の目から見ると「ずるい」だろうし、21日以降のナイアガラフォール(暴落)で損を被った人は怒りを覚えるかも。

 

japanese.joins.com

意外にも韓国の自動車会社は株価が上昇。VWの競争力が落ちる為、販売台数増加を見込んだ期待が株価を押し上げた模様。この記事の下に感想のボタンがあるが、腹が立つが今140件押されていることにニヤッとしてしまった。皆さん気持ちに正直だ。

(現在以下の記事はすでに削除されている模様)

 

headlines.yahoo.co.jp

www.bloomberg.co.jp

投資家も怒っている。虚偽により販売台数を増やし、経営が堅調であると見せかけた行為は私も不当だと思う。今回起きた急落で損失を被ったという主張は理解できる。提訴されている数が急激に増えてきていて、まだまだ拡大する懸念が持たれる。

 

www.afpbb.com

今回問題になった窒素酸化物(NOx)ではなく、CO2に関してだが、これはもう国家ぐるみなのか?外交官があまあまの認証試験継続を要請してたってことか。

EU主要国がフォルクスワーゲンの不正を批判する傍ら、秘密裏に試験の緩和を実現しようと工作していたと指摘

久しぶりに清清しいほどのダブルスタンダード 。上記ニースの概要にドイツ副首相が、「今回の不正は許されないことだ」なんて発言している内容を書いているが、二枚舌と揶揄されても仕方のないことだ。

 

www.bloomberg.co.jp

jp.wsj.com

ブルームバーグとウォールストリートジャーナルの記事だが、ブルームバーグの記事には

監査役会の執行委員会は23日の発表文で、ウィンターコルンCEOが「排気ガスデータの操作を知らなかった」と記した

 とある為、受け取れる可能性が高い。日本の大手企業の役員退任時に受け取れる金額とは雲泥の差がある。大金を受け取れそうな気配ではあるけれどこれから会社は懐事情がヤバくなるのに株主が許すのかな?ひと悶着ありそうな件に思える。

 

以上が今週注目した記事だった。

 

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い

どちらも仕組みとしては同様で吸入・圧縮・燃焼・膨張・排気というプロセスを繰り返す。大きな違いはスパーク・プラグという点火装置の有無となる。

  • ガソリンエンジンは燃焼室内へ空気とガソリンを混ぜて送り込み、プラグの火花により発火させエネルギーを得る。
  • ディーゼルエンジンは空気のみを送り込み圧縮*1し、軽油を高圧直噴させ燃焼させる。

Running pics of 4-cycle Diesel Engine

ガソリンは火を近づけると燃えて、軽油は燃えないが、変わりに軽油は高温(熱)による自然発火が起こりやすい。その為ディーゼルエンジンは空気を圧縮させる比率が高い作りとなっている。

また、排気量の高い構造と出来る為、大きなトルクが出せるので重いバスやトラックで採用されている。逆にガソリンエンジンは静粛性やスピードに乗った場合の高回転に優れている。

ディーゼルエンジンのメリット・デメリット

ディーゼルエンジンの主なメリットは

  • 燃費が良い(エネルギーに転換する熱効率がガソリンエンジンより高い)
  • CO2(二酸化炭素)排出量が少ない(温暖化ガス削減)
  • 軽油はガソリンに比べ安い(燃費も良いのでコストが割安)
  • 耐久性が高い(高圧縮に耐えられるよう頑丈に作られているので長く走れる)

デメリットは

  • 精巧且つ耐久性の高い構造であるため、重く、エンジン自体がコスト高(価格に反映されてしまう)
  • 吸入や排気時の振動や音が大きい(バスやトラックのイメージ)
  • エンジンオイルはディーゼル専用(ガソリンエンジンに比べると高め)
  • 窒素酸化物(NOx)や黒煙・粒子状物質(PM)の排出が多い(今回の問題)

欧州はクリーンディーゼル車大国

欧州は環境保護先進国というイメージが付きまとう。実際欧州諸国は温室効果ガス削減の目標の為、税制優遇措置を取り、クリーンディーゼル車の推進を図ってきた。

現在欧州でのディーゼル車普及と新車販売の割合は5割を超えているという統計がある。背景にあるのは日本のハイブリッド技術への対抗意識とディーゼルは基幹技術であると自負がそうさせているように感じられる。

ディーゼルは人の名前であり、ドイツ人技師ルドルフ・ディーゼルのことを指す。

ルドルフ・ディーゼル - Wikipedia

またドイツでは踏切や赤信号での停車時にはアイドリングストップ(エンジン停止)を行うことが義務付けられているようだ。

今回の不祥事は先人の技術者の功績を貶め、ドイツ国民や購入してくれた諸外国のカスタマーを欺く所業であったと言わざるを得ない。

だがディーゼル車そのものがダメになったわけではない。上で差し込んでいるマツダの動画を見れば、素晴らしい進化を遂げていることは明らかだ。

引き続きこの排ガス不正はウォッチしていきたい。VWの意図していた狙いとは何だったのか?本当に燃費性能と環境性能のスペックを上辺だけ両立させたいがため、偽装を行い健康に影響のあるガスを放出し続ける車を売りつけていたのだとすれば、それ相応の社会的制裁や糾弾が待っているはずだ。

*1:空気は圧縮により高温になる性質がある